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退会済み 投稿 - 2013/10/12 更新 - 2013/10/12 0 Comments 451 Views
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抽象のマンモスが国道を逆走する
日常の車列は無傷に踏みしだかれる
ドライバー 無表情に 通過する幻影あおぐ

俺にはまだ翼がある
抜けた羽 人工素材
折れた骨 金属補強
わきまえた高さで飛べば
溶かさない日の目にぬるむ

やれてることが自分おとしめてく
降りてく奴の方が正気なのか

冷蔵の少年性 いいかげん期限切れ
流した子の肉と腐臭の和声かなでる
下の子は ボトル手に 白いドア パタンと閉じる

俺にはまだ未練がある
捨てた意地 これみよがし
抜いたキバ むかしばなし
わきまえた低さで鳴けば
罰しない大目にゆるむ

やれてたことが自分あざ笑って
落ちてく奴の方が正義だろう

デイリーの沈没を群衆が妄想する
十色のジパングが人波に飲み込まれる
清掃夫 不機嫌に 宵越しのヘドにおがくず

俺にはもう終わりもない
まわる檻 永久機関
つくる声 条件反射
しみついた薄さでかわし
さびついた刃の上おどる

やってることが自分の全てに見え
脱けてくことの方が難しい

具象の幻滅につまずいて逆切れする
無抵抗の肉塊 したたかに蹴り上げる
ホームレス 無表情に またいでく俺をあおぐ

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