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神様とは遊び人だと思います。受け入れられないもの。以前作った「魚、祟り吐きて空を泳ぐ」の関連作となっております。
asakist 投稿 - 2010/08/23 更新 - 2011/11/20 2 Comments 326 Views
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[“そこ”にいる者のつぶやき]
「召しませ羽虫の群れがように!」

[語り部が言うことには]
“それ”はまた鋭利な戯言の切っ先を擁し
刺された仇者の願いを亡きものにする
恐ろしき禍言でございます
朽ちれども朽ちれども繰り返される“それ”は
いつしか終わりなき終わりを迎えることでしょう
死の大河と生の大河でございます

[盲た魚の爾来]
誘われるまま二河白道を渡り
苦しみの先に在りしものとは―

無情な猿(ましら)への涅槃である!


[魚で在ったものの言うことには]
「流れ星の旅に流されて僕らはこうなってしまったのさ」
カチカチ奥歯鳴らし
怯えた容貌で

[彗星を見遣る目が語るには]
眠れども 酒を舐めども
明日はやがて訪れてしまう

[魚で在ったものの言うことには]
「流れ星の変な気まぐれで僕らはああなってしまうだろう」
ビクビク悶えながら
昔を語るだけ

[彗星を見遣る目が語るには]
括れども 舌を噛めども
真の終(つい)は姿さえ見せず

[悟るべくして]
風渡りの天涯に
昇れども生けるものは
苦しみの業火に焼かれ
再び同じ重さを得る
追憶の淵分かつ境の数を数えども
決して限りは来ぬだろう…

[盲た魚の以前]
息絶え逝くまま二河白道を渡り
哀れみの元に在りしものとは―

無情な猿から来たのである!

[魚になりしものが言うことには]
「流れ星の杲が司り僕らを連れ去ってしまうだろう」
ホロホロ泪暈す
重ねた双眸で

[彗星が映える目が語るには]
恐れども 影を捨てども
待ちて望む砌には三途

[魚になりしものが言うことには]
「流れ星のずるい戯言で僕たちを惑わせてくださるのさ」
グリグリ眼玉抉り
常世を見るまじと

[彗星が映える目が語るには]
餓えれども 腹を裂けども
仮の生はまるで群れがよう

[悟るべくして]
咎蔓延り地底(つちぞこ)に
沈めども生けるものは
償いの紅蓮に爛れ
望まぬ辛きここりを持つ
曠劫の先連む微睡みの衰を憂うとも
刹那の祈りも無いだろう…


※[]内に書かれているものはAメロ、Bメロ・・・といった機能と同じものと考えてください
[魚で在ったものの言うことには][魚になりしものが言うことには]
の部分が[Aメロ]にあたるもの
[彗星を見遣る目が語るには][彗星が映える目が語るには]
の部分が[Bメロ]にあたるもの
[悟るべくして]
の部分が[サビ]にあたるものとなっております

2 Comments

yakiyaki
2010/08/23
こんにちは、yakiです。
難しい漢字や言い回しをされていてドコか古風な作品に見えました。
若干、言葉の数が多い気がします。
なので、添削して同じような表現は省くと、より良い作品にしあがると思いました。
asakistasakist
2010/08/23
yakiさん
こんにちは。コメントありがとうございます。

確かに、所々にポツポツとあまり使わない漢字があるかもしれませんね。
イコール古風かと問われましたらなかなかなんとも答え難いところではありますがw

作品最後に載せております※の部分の通りに、
[]の中の文章を[Aメロ][Bメロ]といったように捉えていただければ、
そこまで言葉は多くないとは思います。
タイトルを見ていただくと感じていただけるかと思いますが、
こちらの作品は一種馴染みのない、言うなれば面倒なものを表しています。
そこで、中身が軽くならない為にも重厚感のある面倒な漢字をチラホラいれましたので、いささか文量が多い錯覚に陥るかもしれませんw

それとこちらの作品、ある種涅槃を否定する、
永劫輪廻をストーリー調で表していますので、
輪廻のイメージと重なる、似たような表現を繰り返す、といった部分は
こちらの作品のいわば要所です。
その部分を省くことは申し訳ないですができません。
省いてしまいますと改良云々より
この作品を作った意図も一切伝わらなくなりますしねw
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