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久々です。
enndouzinnpei 投稿 - 2013/02/12 更新 - 2013/02/18 3 Comments 837 Views
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hattermana
私はしあわせである
カギのない家に住む
カタカナのカバンを愛し
キャメロンという名の犬がいる

ふいにあらわれる斜面
町一番の坂である
身体がななめに少し浮く
「私は鉄球ではなかったかしら?」

ぼくはふしあわせである
自転車のカギを壊す
迷彩のズボンはやぶれ
的外れの持論が顔を出す

ふいにあらわれる斜面
町一番の坂である
身体が少しのけぞる
「ぼくは鉄球ではなかったかしら?」

言いようのない魔力と
言いようのない予感
また、ふとしたバツの悪さ
身体から重力が消えていく

転がるスピードは
身分をはぎとって
性別をはぎとって
saka まるでずっと昔から
こうだったかのような

転がるスピードは
時間と距離をまどわせて
二つの鉄球は消えていく
誰も知らない穴に落ちて

こんな欲望を知らないだろうか
空想はぼくらを追いこして
身体がななめに少し浮く
「あなたは鉄球では無かったかしら?」


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3 Comments

manamana
2013/02/13
こんばんは。
小説のように詞が進んで、
物語を見ているように、
入り込めました。
不思議な感じがして、
好きだな、と思いました。
終わり方も、謎を残していて
面白かったです。
hatterhatter
2013/02/17
坂は地球
鉄球は僕たち人間

地球が僕らを歩かせて僕らが行きすぎたことをしでかしたらその地球が僕らを夢から冷ましてくれる。

そんな比喩があるのではないかと思わせるほどに
この詞が含んでいる意味は大きいのではないかと思いました。
enndouzinnpeienndouzinnpei
2013/02/18
ありがとうございます。
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