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退会済み 投稿 - 2012/12/22 更新 - 2012/12/23 2 Comments 304 Views
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脱ぎ捨ててきた自分と纏ってきた装いが
逆光と反射のなか一巡して像むすぶ
光とも見える影が四方へと散った跡で
すはだかの新生児は天と地を指して笑んだ

降りくる閃光が
次の刹那に明かす
見取図を
目を焼き刻むんだ
それが目指す場所だ
闇(あん)

焼け焦げた二つに代え見開いた三番目が
大陸に一粒ずつ隠された種を見てる
引き換えの力を持つ不具者を念で集めて
見世物に身をやつして“一座”は東へ向かう

懐疑の森のヌシ
謎を破って聞いた
三行詩
入れ換えた言葉を
逆に読めば空に
暈(うん)

五本の蔓を登って追い詰めた天の玉座
老いた纏足の神は赤子の声音で泣いた
“神を産みなした神を土でこねあげた神が…”
死ねない無聊をかこち まぎらす手遊びの環と

浅ましい連鎖が
それが得られる解の
全てなら
断ち切らんと振って
折れたドラマツルギー


落とされた首を宙に投げて遊ぶ神 置いて
元いた場所へと返す解かれた“一座”を送る
はじまりの跡に立って折れたツルギのかけらで
用済みの三番目を とわの闇へと落とせば

総身の耳ひらき
轟ける音塊と
共に鳴る
巨大な歩幅経て
揃う脚(あし)が踏んだ


そしてまた去っていく 永劫の周期の向こうへ
遠ざかる片脚を他方は静かに見送って

そしてまたやってくる 永遠の夜 明けた翌日
また揃う両脚が次の弾指(たんじ)に踏む

韻…韻…韻…韻…

2 Comments

kazumi_yuukazumi_yuu
2012/12/23
こんばんわ、和海です。正確に捉えるのが難しい詞ですが、妙にひきつけられる詞であることは確かですね。ちょうど詞を書いている時に、いいものが浮かばずくしゃくしゃに紙を丸めたような情景が浮かびました。サビの最後もすべて「ん」で韻を踏んでいるのも、この詞の面白みにつながっていていいですね!
退会済み
2012/12/23
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コメントありがとうございます。

「ドラマツルギーが折れた」というオヤジギャグな駄洒落を水増ししてできた詞です。ひきつけることができたのなら嬉しく思います。
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