緩い傾斜の坂道を 二月の風と下ってく
しらける町並み 窮屈な音 横断歩道を渡る
少し向こうに海が見える 風とはここでお別れ
道を遮る 窮屈な音 踏切の前
いつかここへ 二人で来て
海を見ながら お喋りした
今 この踏切の向こう きっと君はいるだろう
電車が通り過ぎれば そこに君はいるだろう
潮風にとける陽だまりを 一生懸命探す
マフラーは気休め 両手はポッケ 耳の裏が冷たい
そんなことを 笑いながら
君を見ながら 喋っていた
今 この踏切の向こう もしも君がいるのなら
電車が通り過ぎたら そんなことを喋ろう
この音を隔てて
君は海を背にして
何か叫んでいた
多分聞こえてた
でも聞かなかった
音が消える前に
僕は海を背にした
今日もまた ここへ来て
踏切の前 立ちすくんでる
今 この踏切の向こう もしも君がいるのなら
電車が通り過ぎたら どんなことを
今 この踏切の向こう きっと君はいるだろう
電車が通り過ぎれば そこに君はいるだろう
そこに君はいるんだろう
2 Comments
2012/11/16
情景が目に浮かぶような詞ですね。
「踏切」をはさんで「君」の存在が
表現されていて、うまいな、と思いました。
2012/11/19
コメありがとです~
少し解りづらいかなと思いましたが、
汲み取っていただけて嬉しいです。
ありがとうございます!