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森の詞
haru07 投稿 - 2012/10/27 更新 - 2014/02/19 2 Comments 507 Views
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梟が 目を開いた時 から
静寂に 水を張るように 夜が満ちる
心臓が 忙しなく脈を打つ のが
この上なく 耳障りだったり するんだ

気付くのは簡単 だ
きっと世界中が 手作りの温もりに溢れていたって 知ってる
想い出すと 痛くて
もう一度、栓をした
なのに 何度でも蘇る この体温

水面下 深く本当を 沈め隠した僕を 許した声
「そんな自分が愛おしいか?」
尋ねる声の主
夜は まだ深い


オオカミが 三日月に吼えれ ば
醜悪な 容姿だけ やけに際立って
目も当てられなくて 瞼を下ろす
「雨が来る…」
暗い森から 聞こえるんだ

気付くのは困難 だ
きっと世界中が 手作りの温もりを落としてきたって 知ってる
酷く 手が悴んで
凍える身を噛んだ
いっそ 捨て去れれば 楽になる体温

際限なく 濃い群青を 目指して潜った僕を 称えた声
「いつまで呼吸は続くんだ?」
尋ねる声の主
音もない 世界


鳥の群れが 森を離れたって
いつまでも 僕は『僕』を離れないんだ
ずっと此処に居るって
声が聞こえたんだ
全て ひっくるめて 裏切らない体温


心臓が穿つ 微かな脈動に合わせて 僕を 支えた声
そんな自分を慈しんだ
声なき声の主
僕が、見えるかい?
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2 Comments

kazumi_yuukazumi_yuu
2012/10/27
こんばんわ、和海です。森の神秘的な部分と、自問自答するようなやりとりが印象的です。特にラストは、木々の間から木漏れ日が差し込んでくるようでした。
この幻想的で陽な部分を曲にうまく反映されれば、もっとすごく素敵になるだろうなぁと感じました。
haru07haru07
2012/10/27
あ、コメ来てるw

和海さん、ありがとです
ちょうどinしてたww

曲ですねぇ、それですよ
Domino様に叩き込もうと携帯のボイスレコーダーに
溜まったモノが徐々に増えてきたんですが
多忙にて帰宅した時には打ち込む気力が無い状態…

頑張って曲にします
いつかw

ありがとですー(^ω^)
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