新規登録 ログイン
物語風です
enndouzinnpei 投稿 - 2012/01/11 更新 - 2015/08/17 1 Comments 812 Views
good投票
Kannonzaki
睡眠薬のんで町にくりだそう
きっと君はあのアパートにいる
なにもかも忘れたつもりでいた
君のいたいけなイタズラで

角を曲がるとロシアの兵隊
ゼンマイの顔をした女を持って
ぼくはそこで眠くなってしまう
遅れてきた薬の効き目で

まるくおさまっていく景色と
ずっとめいかくでいる女

睡眠薬のんで町にくりだそう
内緒のはなし君に教えよう
南京錠の右手はとけるだろう
君のあばずれた鍵で

角を曲がるとロシアの兵隊
ずっと会いたかった君を持って
ぼくはそこで眠くなってしまう
角材で砕かれた頭とともに

まるくおさまっていく景色と
ずっと笑っている女

そんなあなたもずっとぼくの夢の中
白いベットの上で何百も同じ夢を見よう
だからあなたはずっとぼくの目玉の中
風のように自由な君もぼくの目玉の中

割れた頭の中で踊る君の顔
バカなロシア人と腰をふっている
ぼくは満足している この惑星の中
次々と浮かんでくバカな朝日たち
苔むしていくぼくと記憶の住人


タグ : [ 編集 ]

1 Comments

KannonzakiKannonzaki
2012/01/12
はじめましてです。

とても、面白かったです。言葉の使い方や組み立て方も、
独特で読んでいて歯ごたえがあるし、
かといって、変わった言葉を並べたてて、形にしようとしているような
あざとい感じはしなくて、世界観を壊さないよう、きちんと選んだら
結果こうなった、という感を受けます。

…って、なんか、変な日本語ですみません。

えっと…単に「個性のある言葉を使う」が先に来るのではなくて
「この詞の世界を作る」ことが先にありきで書かれている気がしたんです。
そのうえで、選んだ言葉にきちんと個性があることが、すごいな、と思って…。
それは、小手先じゃなくて、詞の中の世界を最低限、頭のなかで
組んでおかないとできないことだと思うので…。

過去の作品も、とても興味深かったです。次の作品も、また読みたいです。
Add a comment - 1000文字以内でご入力下さい。HTMLタグは使えません。
コメントを投稿するにはログインして下さい。初めての方は無料のユーザー登録を行って下さい。
ログイン 新規登録