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2ヶ月ぶりにつ作りました。 タイトルの読みは、『かくせいざい 「うそ」』です。              「嘘」という名の覚せい剤!
mikami252 投稿 - 2011/07/02 更新 - 2011/11/12 0 Comments 473 Views
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そいつはとても僕らにとって便利な代物で
お金を払う必要も義務もないのです
使用制限・賞味期限も勿論なくって
誰がいつどこで誰に使っても痛みはないのです

だから今日も明日も数え切れぬほどの
何千何億何兆個もの薬が使われるのです

 その場しのぎにゃ持ってこいなんだ
 暴力なんかで決めたくないから
 僕はいつでも君のため思ってんだ
 これを聞いたら君は悲しむから
 泣かさないために薬飲んだんだ

そいつは多分僕らにとってギリギリの逃げ道で
行き止まりにならないように梯子をかけるのです
安全地帯・安息区域は勿論ないけど
今ここでこれを使わなければ雷に打たれるのです

だけど「こんな純粋さでは飲めやしない」と
何千何億何兆回と人々は口にしたのです

 「愛する心に偽りはないんだ」
 どこかの正直者が叫んでた
 僕はいつでも君のため泣いてんだ
 これを言ったら君は悲しむから
 今日も昨日と同じ量飲んだんだ

人々はきっと自分のために 必要以上に飲んできたけど
僕はただ君のことだけを 思って飲んでたはずだった
 
だけど君は泣きそうな顔して 僕の肩でこう言った
「うそつき」と振り絞った声と共に 涙で濡れて声を枯らした

 君のためだと信じた心は
 君の涙嫌った僕だったから
 君のすべてを受け入れられない
 そんな僕の言い訳の逃げ道だった 

 涙を流した君の心が
 僕の心を強く締めるから
 この薬を飲んで遠ざかってたんだ
 嘘で作った「僕」を盾にして 
 本当の「心」で愛そうとしていた
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