新規登録 ログイン
「狼少年」を元にちょっと書いてみたら「浮気少年」になってしまったもの
windofwing1317 投稿 - 2011/06/29 更新 - 2011/09/23 0 Comments 309 Views
good投票
まだこの作品をgoodと言った人はいません
僕を信じてとあいつは言った
それなのにあいつは信じさせてくれなかった
僕を信じてとあいつは言った
それなのにあいつの周りは女だらけ

香水の匂いが鼻にツンとくる
お気に入りと言ってはいるけれど
体を交じ合わせてみればすぐに
いくつもの香りが呆れを作らせる

狼少年 昨日はどうしてこなかったの
「ごめん徹夜で仕事になってしまったんだ」
そうなの馬鹿ね それじゃあ首筋に
見えている赤い点は何かしら

(どこの虫に喰われたのでしょうね)

愛しているとあいつは言った
いくつの赤い糸があいつと絡まっているの
愛しているとあいつは言った
愛が軽く聞こえる時はやっぱりあるのね

こんな奴に付き合っていく毎日
別れればいいのは分かっているのに
ただ意地を張っているだけなのか
私一体何をしているんだろう

狼少年 昨日はどうしてこなかったの
「ごめん少し体の調子が悪かったんだ」
そうなの馬鹿ね それじゃああの街で
歩いていた二人は誰かしら

(たまたま見つけたのよ、たまたま、ね)

(いつだっただろう
 あいつのために生きているって思うようになったのは
 いつだっただろう 
 私は私のために生きてきたはずなのにね
 でもそろそろ限界なのかもしれない
 そう思ったときにあいつはいきなり
 終わりの鐘を鳴らしてくれた)

チャイムをならし続けているあいつ
ドアを開けてみれば慌てている顔
何かと後ろを少し覗いてみれば
また一つ新しい呆れが作られた

狼少年 今日は何しに来たのかしら
「ごめん狼に襲われているんだ助けて」
そうなの嘘ね あんたの後ろにいるのは
どこにでもいる女一人じゃないか

狼少年 どこに向かって走っているの
何も言わずに二人そろって消えたわね
狼少年 もし次に会うことになったら
一体誰が隣にいるのかしら

それとも彼女たちがいるのかしら
タグ :
[ 編集 ]

0 Comments

Add a comment - 1000文字以内でご入力下さい。HTMLタグは使えません。
コメントを投稿するにはログインして下さい。初めての方は無料のユーザー登録を行って下さい。
ログイン 新規登録