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眼鏡がなけりゃ世界がぼける。眼鏡をつけりゃ眼鏡がずれる。ならもう眼鏡は捨てちまえ。世界はぼやけてちょうどいい。え?コンタクトレンズ?なにそれ。
asakist 投稿 - 2011/05/17 更新 - 2011/11/20 2 Comments 378 Views
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ぼやけた視界じゃ
雑踏も壁だから
綺麗な眼鏡を
買ったのは良いけれど

新たな眼鏡じゃ
浮くような群れの中
周囲の視線で
取り出した眼鏡入れ

大嫌い、自分のこと
この眼鏡、汚したら少し変わるなら
駆け出してしまえ

ずれたグラス 上げる
触れたレンズ 曇る
位置を決めた直後
抗いだす眼鏡
風読みの、時報
砂ぼこり、付けど
もう歩幅を縮めたりはしないから


曇った眼鏡は
拭わずにいたほうが
汚れた世界を
直視せずいれるけど

自分の価値すら
おぼろげな群れの中
他人の視線に
手伸ばした眼鏡拭き

大嫌い、自分のこと
この眼鏡、壊したら何か変わるなら
投げ捨ててしまえ

落ちたグラス 脆く
割れたノイズ 響く
捨てた途端弾け
輝きだす破片
風任せ、進む
間違いが、あれど
もう欠片を集めたりはしないから
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2 Comments

siroi_koukaisiroi_koukai
2011/05/18
こんばんわ。

投稿者コメント、シメは遊び心が感じられますが、世界はぼやけてちょうどいいというワードは意味深だなと思いました。

個性を出すと周りから浮くけど浮くのが怖いという理由で個性を消してしまう自分が嫌い。だから後悔もあるけどそんな自分から変わろう。こんな感じでしょうか。

普段のasakistさんの詩にはない勢いが感じられたような気がします。
asakistasakist
2011/05/19
siroi_koukaiさん

こんばんわ、コメントありがとうございます。

んん、投稿者コメントですか。
世界はぼやけてちょうどいい。ほんとにそうだと思いますねー。
あまりクリーンに見えてもしようがないですからねw
そこまで綺麗なものではないのでw

>個性を出すと周りから浮くけど浮くのが怖いという理由で個性を消してしまう 自分が嫌い。だから後悔もあるけどそんな自分から変わろう。

ん、だいたいそんな感じだと思っていただけたらいいですかなw

眼鏡は自分に新たな世界を見せてくれる道具ですね。今までよりもクリアに世界が見える。
クリアに見えるということは世界の汚さも見えてくるということで。
新品の眼鏡を付けてるのは自分だけで、周りはみんな使い古した眼鏡をかけていて、
世界の汚さに順応してる。
順応できてない自分が嫌で、ちょっと背伸びしてわざと眼鏡を汚して使い古したもののように見せかけようとするんだけれど、
そうやって背伸びをする自分も嫌いだから、それならもう順応しなくても、汚いものなんて見なくてもいいんじゃないかと。

そうやって綺麗で居続けたい幼さを描いた作品ですね。
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