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退会済み 投稿 - 2011/04/29 更新 - 2011/11/20 2 Comments 284 Views
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魚の工場で魚を組み立てる
部品が足りないと蛙や鳥の使う
それでも魚
魚のつもり
海の底 折に触れ 蛙や鳥が鳴く

心の工場で心を組み立てる
部品が足りないと狐や猿の使う
それでも心
心のつもり
闇の奥 深いとこ 狐や猿が泣く

全体的に魚なものが住んでる海を眺めていた
胸の闇では心を作るいろんな部品ゆるみだした

ゆるみをしめて暮らしをつなぐ
組み立てるのを仕事にしてる

車の工場で車を組み立てる
部品が足りないと外国製も使う
それでも車
出来映え同じ
海越えた 警笛が 異国の街で鳴る

自分の生活を自分で組み立てる
あの子が消えたので代わりのネジを探す
それでも自分
変わらない日々
空耳か 未練だな なくしたネジの声

全体的に自分なままで見慣れた街を歩いていた
あの子と見てた空の青さで埋めてた穴を風が抜けた

穴のありかに部品をはめる
組み立てるのを仕事にしてる

2 Comments

enndouzinnpeienndouzinnpei
2011/05/01
・・かなり好みの詞です。
何かを失うと適当なもので自分を誤魔化していくしかない。
それが仕事になるまで日常化しているのかな、と思うと悲しいです。

たまに失ったものを振り返ったり、失った大きさに気づきながら
今、自分を埋めているものの不気味さや、愚かさに気づく。

とても不思議なようで誰にもあることなのかもしれないな、と思いました。
退会済み
2011/05/02
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コメントありがとうございます。

暮らしはいろいろなもののやりくりやつぎはぎでできていて、ときおり、自分の毎日はこんなものから成り立っていたのかとギョッとさせられるような醜怪な部品を身の内に発見したりもしますね。

最終的に「最近彼女と別れた工員さんのお話」という形にまとめましたので、一番の書き方はやや外連が過ぎたかもしれません。アイキャッチャーにしても、二番とのバランスを壊さない程度に不思議感は抑制しておくべきでしたね。
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