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ヒコーキ雲が斜線を引いた。意図はなく、だからこそむごく。否定されても生きていていいのか。
asakist 投稿 - 2010/07/19 更新 - 2011/11/20 2 Comments 520 Views
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明日の予定はどこにある
探して探して自己嫌悪
明日の保証はどこにある
空き缶のように転がってるんですか


雨が降れば雨宿り
夏が来たら蠅たかり
こんな辛いのが人生
人生?


生きている
私は生きているって
雲だらけの空に指で書いた
届かないのは知っているけど
汚れて震える指で書いた

ヒコーキ雲が斜線を引いた


今日の予定はどこにある
歩いて歩いて自己嫌悪
今日の保証はどこにある
ゴミ箱の中に丸まってるんですか


夜になれば息潜め
朝が来たら息をする
こんな当然がどうして
どうして?


生きている
私は生きているって
鳥だらけの空にそっと言った
響かないのは知っているけど
うるさくないようそっと言った

カラスの声がけなしてくれた


人生は
誰でもが
クリアできる簡単な
いじわるじゃない


生きている
私は生きているって
鳥ばかりの空にそっと言った
生きている
私は生きているって
雲だらけの空に指で書いた
届かないのは知っているけど
汚れて震える指で書いた

ヒコーキ雲が斜線を引いた
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2 Comments

321hiroshi321hiroshi
2010/07/19
こんばんわー^^
何か小説みたいでカッコイイですね。

>人生は
誰でもが
クリアできる簡単な
いじわるじゃない

個人的には、ここがちょっとあれ?って思いました。
誰もがクリアできる簡単なゲームじゃない、とかの方が僕としてはイメージしやすいかなあと。

まあ本当に個人的な意見なので気にしないでくださいね^^w
asakistasakist
2010/07/19
321hiroshiさん
こんにちは。コメントありがとうございます。

異様に長い返信になってしまいましたので、お読みになられる際には
飛ばし飛ばしにでも読んでいただけたらと思いますw

>個人的には、ここがちょっとあれ?って思いました。
誰もがクリアできる簡単なゲームじゃない、とかの方が僕としてはイメージしやすいかなあと。

いえ、321hiroshiさんのお感じなされた違和感はとても正確なものですw
私も最初に作っていた時には「いじわる」の部分は「ゲーム」でした。
「人生」「クリア」の後に「ゲーム」というワードを連想するのは
至極当たり前な共感になってますものね。
だから私も最初「ゲーム」で考えていたんですが、
作ってる途中で容易い共感に甘んじていいのかな、なんて疑問を持ったんです。
そこを甘んじないで、読み手に違和感を与えていいから
新たな繋がりが作れないかな、なんて試みを持ってしまったんですw
それに「ゲーム」というワードにも少し違和感がありましたので
「いじわる」というワードに換えてみました。

作品のタイトルの「浮浪」はずばり「浮浪者」。
一応この作品は差別用語かもしれませんが浮浪者のお話です。
浮浪者のことを書くときに、タバコのような嗜好品はともかく、
ゲームなんてワードを使うと違和感がでてしまったんです。
そんなものを気にかけている余裕はあるのかと。
そこで出たのが「いじわる」。
いじわるをされるのはこの作品では浮浪者ですが、
じゃあいじわるをするのは誰かといったらそれは神様。
人それぞれの個体差や運命を、神からの試練と言うことがあります。
試練。とてもかっこよく聞こえますが、これを皮肉的に言ってしまえば
ただの「いじわる」なんじゃないかと思ったんです。
いじわる。悪態としては少し優しい感じにとれちゃうかと思ったんですが、
空に生きているって書いたら斜線を引かれるほどに弱い浮浪者が、
あまりに大仰な悪態をつくよりは、少し軽めな皮肉のほうがしっくりくると思い、
「ゲーム」を「いじわる」に換えてみました。

321hiroshiさんがお持ちになられた違和感は、
この作品での裏のテーマでしたので、
そこをしっかり気づいていただけてとても嬉しいのと同時に、
私の試みがうまくいってなんともニヤニヤしておりますw
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