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その時僕は、見るのでしょう。
asakist 投稿 - 2024/05/29 更新 - 2024/05/29 0 Comments 0 Views
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喉を、静かに、塞いで。
息を、求めて、踠いて。
やがて、意識は、薄れて。
そこで、両手は、いつも力、

失って。

目醒めて、何も変わらぬ部屋。
白紙のままで、埋まらぬ手記。
文字でも、張れぬ虚勢などに、
価値など僕は、見出せずに。

悪夢が視たい。
希望の夢が。
脳も傅く、極彩の死の夢が。
命が視たい。
この心臓が。
停まる刹那に、広がるという、
その光景が。


薄い、刃物を、握って。
浅い、傷痕、創って。
乾く、洋筆先、突き立て。
湧いた、洋墨は、赤く黒く、

滴って。

この侭、全て流れたなら、
その時僕は、見るのでしょう。
僕など、死んで残った血の、
只々乾く、その景色を。

悪夢が視たい。
希望の夢が。
脳も傅く、極彩の死の夢が。
命が視たい。
この心臓が。
停まる刹那に、広がるという、
その光景が─
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