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退学しなければ今頃は…
kinoko0929 投稿 - 2023/05/20 更新 - 2023/05/20 0 Comments 0 Views
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夏服のきみがいた
こんがりと陽に焼けて
ちょっとだけ大人びて
あの子と手つないでた
2番線

ホームのふたりが眩しくて
時刻表に目をそらす
あんなに仲良くなるなんて
予想できるはずもなく

シャツをつついて あの子がスマホ傾ける
それに気づいて きみは頬を寄せてタップする

夏服のきみを見た
反対のホームから
少しだけ早い朝
急行を待ちながら

夏服のきみがいた
こんがりと陽に焼けて
ちょっとだけ大人びて
あの子と手つないでた
2番線

告白しようかやめようか
あの日ずっと迷ってて
結局 退学することも
言えなかった最後まで

だけどよかった どうせこうなるくらいなら
これでよかった 何も言わず夏を終わらせて

なつかしい教室も
教科書も黒板も
あこがれの制服も
校庭の向日葵も

戻れない学校も
先生も友だちも
束の間の青春も
目の前の初恋も
さようなら、、、

夏服のきみを見た
反対のホームから
少しだけ早い朝
急行を待ちながら

夏服のきみがいた
こんがりと陽に焼けて
ちょっとだけ大人びて
あの子と手つないでた
さようなら。。。

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