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なし
sabrina_no_hana 投稿 - 2022/11/06 更新 - 2022/11/12 2 Comments 317 Views
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mizumizu
夜歩くと
詩人は月をみて
怪談師は霊をみる
町は僕をみて
君は夢をみてる
僕は何もみえない

昨日 道ばたで
月の光 拾った
抱えて帰って
君にみせたら
君は笑いながら
僕を抱きしめた
テーブルには花が飾ってあった

夜歩くと
詩人は風をきいて
道化師は涙をきく
蟲は足音をきいて
君は季節をきいてる
僕は何もきこえない

昨日 道ばたで
ゴミ袋 拾った
ありったけの星が
犇犇詰められてた
とてもあたたかくて
ゴミ袋抱きしめた
白濁の瞳の仔猫がずっとそれを見てた

生暖かな
蜂蜜の
乾いた香りが
夜を包んでる
肌がべたついて
潮風の方へ歩く

僕は何もみえない
僕は何もきこえない
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2 Comments

mizumizumizumizu
2022/11/08
夜の生暖かいどろっと感と、一筋の光を感じました。
蜂蜜とか白濁とか散りばめられた感性が良い味だしてるなぁと思います!

mizumizuさん
コメント&Goodありがとうございます!
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