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あなたはきっと知らぬ人
Shigure 投稿 - 2022/07/23 更新 - 2022/07/23 0 Comments 0 Views
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お久しぶり 憶えていますか
元気で過ごしていますか
今の私を見れば きっとあなたは
「変わってない」と言うでしょう

朝は深い眠りを終わらせて
夜は永い目覚めを終わらせる
映えのない毎日を続けて今
退屈さに限界が来た

もう一度 あなたに抱き締められたい
あの僅かでかすかな 温もりがほしい
私の中で たったひとつの光が
何度も何度も 恋しさを増していく

記憶にずっとすがっていたい
それだけが望みだった
そうして段々と弱くなって
今日まで生きてきた


恐がることはなかったのに
勝手な気持ちで 突き放していた
あなたはきっと許さないでしょう
死んでも 生まれ変わっても

どんなに憎んでも 恨んでも
どうか忘れないでいてほしい
私がどれだけ壊れたとしても
生きる術になる

もう一度 あなたの手を握りたい
あの時過ぎ去った 優しさがほしい
思い返せば 孤独は確かに嫌がっていた
だからあなたを 光に感じただけ
それだけなのでしょう

今頃なにを謝ろうと
聞いてくれないと分かってるけど
言いたいことだけ言い残して
私はここを離れます


どこにいても繋がっていれば
繋がることができたなら
全ての感情や快楽も
一緒に受け止められたのに

死ぬよりも この世界で生きていく方が
何倍も苦しいけど 愉しいと知っている
当たり前の日々は いつか急に終わりを告げ
私がいた街の姿も消えていく

だからもう一度 あなたを全身で愛したい
あの密かな情熱を 燃え上がらせてよ
夜が明ければ また離ればなれになって
何か足りない暮らしに引き戻される

あなたは今頃 もうきっと
私が知らない人
それでも私の想いの中で
あなたは素敵なひと
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