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M1911A1 投稿 - 2022/02/02 更新 - 2022/02/08 0 Comments 71 Views
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kayuma
爽やかさなんて微塵も無い
真夏みたいな眩しい陽射しが
軒下に逃げ込んだ黒ずんだ雪に
とどめを刺した 躊躇もしないで


そう、ただ季節は季節を全うする
人の気も知らないで 風は凪いで
そう、ただ僕はそれらに翻弄されて
今日の惨めさをダウンの内ポケットに隠す


気休めなんて微塵も無い
勤怠入力画面に打ち込まれた460分
ベルトコンベアから流れる不良品に
とどめを刺し続ける いつもどおり無感情で


そう、ただ日々は日々を全うする
人の気も知らないで 鳥は羽ばたいて
そう、ただ僕はそれらに翻弄されて
今日の杞憂をビールの空缶の中に棄てる


華やかさなんて微塵も無い
何も持って無い僕から若さも消えたら
きっと本物の孤独と 本物の絶望が僕の心に
とどめを刺すだろう 文字通りのとどめを


そう、ただ運命は運命を全うする
人の気も知らないで 空は広がって
そう、ただ僕はそれらに翻弄されて
今日のもどかしさを潜った布団の中で温める


いつか孵化して僕を救ってくれる事を
願いながら 願いながら
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