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最近明るい恋愛系の詩を書いた記憶がないです。
ryo_poe 投稿 - 2021/12/13 更新 - 2021/12/13 0 Comments 104 Views
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今までいくつかの素敵な恋をしてきました。
ドラマみたいな展開なんてないけれど。
そこそこに紆余曲折もあって、
遠い追憶の彼方のこと。

最近は僕もすっかり慣れてしまって、
気が付いたらそれは終わっていて。
何となくまた始まったりもして。
それを表す素敵なフレーズが思いつかない。

いつしか僕は恋の歌が歌えなくなった。
君を抱きしめたい、大切にしたいなんて、
どこまでも浅くてチープな愛だ。
でもそんな言葉こそが世界に響くのだろう。
量産された誰かの愛の言葉で、
きっと誰かに愛を囁くのだろう。
それが愛だというのだろうか。
それが恋だというのだろうか。

なんて虚しい世界だ。


今までいくつかの苦い恋をしてきました。
ドラマみたいな展開なんてないけれど。
僕の心にずしりと重くのしかかる。
そんな追憶の彼方の傷跡。

最近は僕もすっかり飽きてしまって、
随分前に痛みも感じなくなって。
何にも心残りなんてないはずだ。
僕のどこを探してもその傷が見つからない。

いつしか僕は恋の歌が歌えなくなった。
君を離したくない、傷つけないなんて、
そんなの歌うまでもなく当たり前だ。
でもそんな言葉こそが誰かを救うのだろう。
いつの間にか見失ってしまった傷が、
疼きだしたかのように歌うのだろう。

いつしか僕は恋の歌が歌えなくなった。
君に恋している、君に会いたいなんて、
言葉にすればするほど希釈されていく。
そんな言葉を「君」は求めていないだろう。
きれいに飾った言葉じゃなくて、
不格好でもまっすぐに見つめることこそ。
きっと愛するということなのだろう。
きっと恋するということなのだろうけれど。

なんて虚しい言葉だ。
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