翠緑の澄みたる笹の音と
水の路に落ちたる笹の舟
雪の溶けたる透明の
石琴の響き せせらぎに
ただ耳を傾ける
土に伸びたる筍は
扇の如き笹の葉の
影に差したる光り浴び
甘露に濡れたる その景色
目が目ではなく
耳が耳ではなく
風であり
森であり
水であり
光であり
生命の息吹きであり
そうだ
私も息吹いているのだ
息吹こうではないか
動的にも静的にも
一つの生命として
輝きがあり
力強さがあり
音は響き
成長し
花開くが如き
香を発し
知を持って
息吹けるのだ
風の如き 種を運び
森の如き 育って行き
水の如き 知を運び
光の如き 和を尊ぶ
そんな風に息吹こうではないか
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2021/02/26
2021/03/03