汚れない青々とした 際の水面で
血糊に濡れた指先は 静かなまま洗われた
謎めいた船が 誰かを待つ
遠く夢見た あの島の向こうまで
桟橋に佇む声 木霊と伝承の山彦
忙しなく清々とした 際は数多で
相乗に揺れた感性は 涼やかにも悔いを討つ
謎めいた船が 誰かを呼ぶ
遠く夢見た あの島の向こうから
音を消し去り 焦げた羽を広げて
何処へ 何処へ飛ぶ
光を閉ざして 焼けた血眼で見た
夢に生まれた港の 豊穣と月灯り
汚れない青々とした 際の水面で
独奏に触れた指環は 訪れを待たず輝いた
謎めいた船が 誰かを招く
遠く夢見た あの島の向こうへと
夢に生まれた港が 喧しく騒々しく
君たる者を呼んでいる 幕開けと共に行かんと
夢に現れた幻想が 麗しく美しくも
最善を解けと囁く 悪魔より幾分か悪を演じて
汚れない青々とした 際の水面で
血糊に濡れた指先は 静かなまま洗われた
謎めいた船が 誰かを待つ
遠く夢見た あの島の向こうまで
夢に生きた航海が 言葉なく意味もなく
君たる者を探している 幕開けを共に行かんと
夢に現れた星霜が 麗しく美しくも
再興の続きを描けと 天使の名を借りて伝える
見よ 時の庭で踊る 地上と命の雨
平穏を助くべきと携えた 信念は不滅の伝承
行け 夢に生まれた港 再生の手綱を運びに
最期の閑静を終わらせ 華曲の蘇生を見届けよ
0 Comments