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永遠のアイドルに捧げます
kinoko0929 投稿 - 2021/02/06 更新 - 2021/02/11 2 Comments 667 Views
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初恋さえも知らないうちに
喪失感にかられてました
命はふいに終わってしまう
それを君に教わりました

歩道に額 押しつけながら
泣いてる人が溢れてました
最期の姿 受け入れられず
そこを僕はながめてました

なんでも知ってるつもりでいたのに
ほんとはなんにもわかってなくて
君の影を探しあぐねたアスファルト
交差点で聴いた“ファースト・デイト”

あの日は15の春でした
あこがれの君は18でした
クラスに溶けこむ前でした
ニュースではビルが映ってました
さよならさえ 言えなくて
さよならした 木の芽どき
どうしてですか どこにいますか
聞こえてますか とどいてますか
問えども 問えども 空の果て

初恋さえも薄れたいまも
当時の歌は覚えてました
記憶の中でいつでも君は
楽しそうに歌ってました

四月になると懐かしさから
毎年そこを訪ねてました
多くの人が両手をあわせ
君に花を手向けてました

みんなに笑顔をふりまくばかりで
だれにも泣き顔見せたりせずに
まるで凛と咲いて散り急ぐイメージ
僕にとって君は“花のイマージュ”

あれから幾年過ぎました
僕たちは歳を重ねてました
世界は変わっていきました
変わらない人は君だけでした
さよならまだ できなくて
さみしくなる 日暮れどき
どうしてますか だれといますか
聴こえてますか 笑ってますか
訊けども 訊けども 空の果て

友だちができました
クラスにも慣れました
大学にも進みました
いつもいつも聴いてました

就職を決めました
怒られる日々でした
自信なんて消えました
どんな時も聴いてました

恋人と会いました
すぐ駄目になりました
ふられるたび飲みました
そんな時も聴いてました

震災がありました
戦争が起きました
テロリストは逃げました
だけど僕は聴いてました

プロポーズしてました
マイホーム買いました
また家族が増えました
子どもたちに聴かせました

あの日は15の春でした
あこがれの君は18でした
クラスに溶けこむ前でした
ニュースではビルが映ってました
さよならさえ 言えなくて
さよならした 木の芽どき
どうしてですか どこにいますか
聞こえてますか とどいてますか
問えども 問えども 空の果て

2 Comments

kayumakayuma
2021/02/08
今は亡きアイドル岡田有希子ですね。彼女、最初は平凡なムードだったといいますね。私の詩も見てください。
kinoko0929kinoko0929
2021/02/09
kayumaさん、コメントをありがとうございました。
kayumaさんの歌詞も見させていただきます。
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