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utsusemi 投稿 - 2020/12/31 更新 - 2021/01/01 0 Comments 154 Views
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ありがとう さようなら
繰り返して終わりへ向かう
旅路に足跡 数えては思い耽る
喜び 哀しみ ひとつひとつに火を灯して

束の間の足休め 腰を下ろして寂しさを知った
今 君は何処で 何を思っているかな
元気でいるかな

きっと同じ場所には もう戻れはしないよ
鮮やかだった写真も 過去に褪せていく
涙を落とすたびに 笑い方すら落として
この旅路の彩りを 残酷に廻す


ありがとう さようなら
そう言えなかったことが大半で
突然という名の後悔 剥がせない絆創膏

耐えきれない夜に体が震え出す 彷徨の森の中で
いつの間にか僕は真っ黒に 変わり果てていた

知りたくないことに限って 目に映ってしまうんだな
見上げた星たちは こんなに綺麗なのに
あまりにも遠い

信じれば信じるほど 期待からは離れて
地図に描ける希望なんて 苦し紛れで
交わした「またね」が 叶わない再会が
この旅路の彩りを 恨めしく廻す


そういえば君がくれた あの言葉は何だっけ
思い出せなくなって このまま消えるのかな
どれだけ足掻いても大事なことさえ忘れてしまう
終わりを迎えるまで いくつ覚えていられるかな


ありがとう さようなら
話したいことがたくさんあるんだ
歩いてきた景色のこと 少しだけ背が伸びたこと
君との日々が今の僕までを繋いでくれたこと

きっと同じ場所には もう戻れはしないけど
隣にいない君が 隣にいてくれたから
転んでもまた立って そうして陽が昇って
この旅路の彩りを 美しく廻していく


ありがとう さようなら
これが終わりかもしれないけれど
君がくれた旅路は まだ続いていくだろう
ずっと
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