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どこか物悲しさを感じる季節、秋。けれど実りの季節でもあるこの季節の艶かしく香る金木犀に、高い空に、吹く風に、長い夜に想いを馳せれば素敵な季節と知ります。
hana_hiro612085 投稿 - 2020/10/05 更新 - 2020/10/31 0 Comments 162 Views
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ひとひらの葉が色付き出して
初秋の兆し顔覗かす
茜さす昼日中にうたた寝るように
泡沫の夢を見ている九里香も薫ずる
ふわり髪に香り燻らすように爽籟吹き抜けて行く
小径歩けば感じて知る天高く馬肥ゆる秋
ゆるりゆるり揺れて薫る花の樹咲けば艶めく桂秋
憂い纏い彩りゆく心まで染め上げて


彩て秋深まる夕が暮れて黄金に染まる頃
ゆっくりと辿る家路すぐに着かぬように
律の調べを肴に何を愉しもう
しゅるり遠くから流れるお囃子に足が向いて
遠回り寄り道天岩戸さえも開く雅な愉しさ
ゆらりゆらり葉音奏で色のない風吹き渡ります
秋興を恣にす秋の夜長に身を寄せて


はらり一葉舞いて落ちる幾久しい秋の一枚毎
さりとて吹けば尚美しい雁渡
ひらりひらり揺れて薫る花の樹咲けばほのめく桂秋
秋興を恣にす秋の夜長に想いを寄せて
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