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世間の罠に、ひっかかるとすべてを失いますね。
kayuma 投稿 - 2020/09/27 更新 - 2021/05/19 0 Comments 128 Views
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 なおが話を続けた。
 なんでも、しげみ曰くなおにブランド物のスカーフを
貸した挙句、墨汁をつけて返却したというのである。
 もちろん、なおはそんなことをした覚えはない。
 墨汁は、しげみ自身がつけたのではないか?
 そして、しげみはなおに五万円弁償してくれと
言っていた。

 なおは、払わないとしげみに伝えた。
 すると、しげみはなおに三日間に渡り
なおの顔を見るなら「五万円 五万円、
明日こそ五万円」とバカの一つ覚えのように
請求してくる。
 なおは、最初は冗談かと思っていたので
無視を決め込んだ。

 ある日 しげみはなおを体育館の裏に
呼び出した。
「なお、五万円払うのか、払わないのか?」
 なおは「墨汁は私がつけたものではないので
払う必要がない」
 すると、しげみは食い下がってきた
「墨汁をつけていないという証拠がどこにある?」
 これは悪魔の質問だ。
 人間なにかをしたという質問なら
 いつ、どこで、誰が どのようにしてと説明できるが
そうでない、なにもしていないという説明は
防犯カメラに写っていない限り できにくい。
 
 するとしげみは、いきなりなおの頬を
平手打ちした。
 思わず、なおは引き下がり、何をするのと
驚愕した。
 しげみ曰く「ここだけの話、私は少年院出身や
このことは誰にも言うな。もし先生にばれたら
お前をしばきあげるぞ」
 そう言ってまた、しげみはなおの頬を
平手打ちした。
 
 なおとしげみとは、同じ小学校というだけで
それ以外、接点はなかった。
 もちろん、親しく付き合っていたわけでもない
 なのに、なぜしげみはそのような常識では
考えられない行動にでたのか?
 裏にワル男がついているのかもしれない。
 だいたい、女囚というのは全員が男絡み、
半数は既婚者だという。
 女子少年院も九割までが 男絡みだという。
 しげみもその罠にひっかかったのだろうか?

 
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