鮮やかな瞳で すべて奪って
ああ目くらむような金色のリブラ
光の果実をゆっくりと裂くように
まばゆい船路は徒波をゆく
円かなピアスを頼りなく揺らしては
肩越し 熱さに誘われていく
羽ばたく鳥は鎖を知らずただ
深い青の向こうに魅せられたまま
薔薇に似た微笑の その妖しさに
ああ荊小道の棘を見た
密やかに手を取る 夢は続いて
不実さの影と踊るガラクシア
悲劇の映画を目の奥でなぞるように
レモンの坂道駆け下りていく
輝く先を見つめる旅人は
遠い青の向こうに魅せられたまま
血のような願いの その烈(はげ)しさに
ああ華奢な背中の羽根を見た
そう全てが全てが やがて終わるの
名も知れぬ花を散らすトルメンタ
蝶に似たダンスの その劣情に
ああ未必の故意と眼を閉じる
甘やかなキスさえ今は憎いの
とどまらぬ恋の情熱の炎
ああ斜陽の中で 痛みを抱いて
【注釈】
斜陽→夕陽、また勢いのあったものが衰えること
リブラ→スペイン語で天秤座
船路(せんろ)→船が通るみち
徒波(あだなみ)→ たいした風もないのに立つ波、また変わりやすい人の心
円か(まどか)→まるいさま
ガラクシア→スペイン語で銀河
トルメンタ→スペイン語で嵐
未必の故意→自分のしたことが直接罪になると望んでいるわけではないが、結果的に罪になってもかまわないと思うこと
ああ目くらむような金色のリブラ
光の果実をゆっくりと裂くように
まばゆい船路は徒波をゆく
円かなピアスを頼りなく揺らしては
肩越し 熱さに誘われていく
羽ばたく鳥は鎖を知らずただ
深い青の向こうに魅せられたまま
薔薇に似た微笑の その妖しさに
ああ荊小道の棘を見た
密やかに手を取る 夢は続いて
不実さの影と踊るガラクシア
悲劇の映画を目の奥でなぞるように
レモンの坂道駆け下りていく
輝く先を見つめる旅人は
遠い青の向こうに魅せられたまま
血のような願いの その烈(はげ)しさに
ああ華奢な背中の羽根を見た
そう全てが全てが やがて終わるの
名も知れぬ花を散らすトルメンタ
蝶に似たダンスの その劣情に
ああ未必の故意と眼を閉じる
甘やかなキスさえ今は憎いの
とどまらぬ恋の情熱の炎
ああ斜陽の中で 痛みを抱いて
【注釈】
斜陽→夕陽、また勢いのあったものが衰えること
リブラ→スペイン語で天秤座
船路(せんろ)→船が通るみち
徒波(あだなみ)→ たいした風もないのに立つ波、また変わりやすい人の心
円か(まどか)→まるいさま
ガラクシア→スペイン語で銀河
トルメンタ→スペイン語で嵐
未必の故意→自分のしたことが直接罪になると望んでいるわけではないが、結果的に罪になってもかまわないと思うこと
0 Comments