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たった一度きりの夜だから
asakist 投稿 - 2020/06/27 更新 - 2020/06/27 0 Comments 120 Views
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人という単位のなか
どこか音立てて
罅入る空へと落ちる旅人
気のせいと夜に融ける
影が埋めつくして
もはや足さえ届かない

小さな星と星の隙間
そこにキミがいて
夜にもなれず泣いて
こぼれおちる涙の川

見上げれば宇宙のあかり
誰も彼も口を揃え
綺麗だねと言い放つ
ボクだけが泣いてあげるよ
キミを見つけられるよ
たった一度きりの夜だから
約束さ


一欠けの自由を手に
キミは旅立った
街ではたいして知る人もなく
街灯の映す路面
今日は罅さえなく
まるで昨日が遠くなる

世界のすべて燃やすような
赤い心でも
苦しむだけのキミの
音も色もかき消される

見上げれば宇宙のあかり
怖いほどに透き通って
終わる時を指し示す
ボクだけが泣いてあげるよ
キミを感じられるよ
たった一度きりの夜だから
約束さ


見上げれば宇宙のあかり
少しずつの罅が空に
入りはじめ赤くなる
夜がいま昼へ変わるよ
キミが感じ取れるよ
既にここに誰もいないけど

見上げれば宇宙のあかり
誰も彼も息が絶えて
綺麗だねと言い切れる
ボクだけが泣いてあげるよ
キミにキスをあげるよ
たった一度きりの夜だから
約束さ



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