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珍しく応募詞でもなんでもない。ワンフレーズだけ思いつくことはあるのにいまいち使いどころが無かったので、無理やり一品の料理にして忘れないようにしとこ、みたいなやつです。
退会済み 投稿 - 2020/05/14 更新 - 2020/05/15 0 Comments 430 Views
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YYwhy0519
夜をひとつ下さい
朝日に溶ける檻で
君を花のように挿してみたい
この諸手で


飛び出す絵本のような
世界で生きていたの
誰かを憎んだことすら
かき消える極彩色で

すくむような小鳥の
たったそれだけの声
誰も許しはしない
初めから罪もない

夜をひとつ下さい
夕陽に一度だけ抱かれたような
花の色すら置き去りにして

夜をひとつ下さい
穴があいた飛行船が
眠るように落ちていく
静かな夜を


帳のような恋が
ひとたび靡いたなら
風のような別れも
きっとそれだけなの

夜をひとつ下さい
男とも女とも知れぬ顔をした
灯火のない夜を

夜をひとつ下さい
世界中の影を束ねて
そっと作られる夜を
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