夜をひとつ下さい
朝日に溶ける檻で
君を花のように挿してみたい
この諸手で
飛び出す絵本のような
世界で生きていたの
誰かを憎んだことすら
かき消える極彩色で
すくむような小鳥の
たったそれだけの声
誰も許しはしない
初めから罪もない
夜をひとつ下さい
夕陽に一度だけ抱かれたような
花の色すら置き去りにして
夜をひとつ下さい
穴があいた飛行船が
眠るように落ちていく
静かな夜を
帳のような恋が
ひとたび靡いたなら
風のような別れも
きっとそれだけなの
夜をひとつ下さい
男とも女とも知れぬ顔をした
灯火のない夜を
夜をひとつ下さい
世界中の影を束ねて
そっと作られる夜を
朝日に溶ける檻で
君を花のように挿してみたい
この諸手で
飛び出す絵本のような
世界で生きていたの
誰かを憎んだことすら
かき消える極彩色で
すくむような小鳥の
たったそれだけの声
誰も許しはしない
初めから罪もない
夜をひとつ下さい
夕陽に一度だけ抱かれたような
花の色すら置き去りにして
夜をひとつ下さい
穴があいた飛行船が
眠るように落ちていく
静かな夜を
帳のような恋が
ひとたび靡いたなら
風のような別れも
きっとそれだけなの
夜をひとつ下さい
男とも女とも知れぬ顔をした
灯火のない夜を
夜をひとつ下さい
世界中の影を束ねて
そっと作られる夜を
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