暗号のような文字で
娘が年賀状を書く
きっと届いた母は
楽しそうにこれを解読するのだろう
伝えたいことは
形じゃなくて
文の中身でもなくて
喜ぶ顔を想って書くことで
伝わるのだろう
兄と年賀状の数を競争していた
ポストに雪を踏み踏み
何度も行っていた
同じように娘が
アパートのポストに届く
コトンという音に
犬のように走って行く
随分会っていない友人の
子どもの写真はどんどん大きくなり
毎年また会おうと書いて
会えないままだったことを想う
届かなくなることが
寂しいから
年賀状を書く
いつか会いたいと想って
年賀状を書く
好きだった女の子に
年賀状を書いていた
淡い思い出は
冬の風物詩となっていて
宝物のように
引き出しにしまってある年賀状は
生きてきた証のような
そんな気持ちになる
9 Comments
2019/12/20
2019/12/20
寂しいから
年賀状を書く
いつか会いたいと想って
年賀状を書く
胸のあたりをきゅとされた感じ。
近年、仕事以外で年賀状に触れていない自分が言うのもなんですが。笑
「暗号のような文字」がなんとも微笑ましいです。
2019/12/20
共感大の歌詞です!
2019/12/21
年賀状って最近は印刷だけの人もいますけど、それでも送ってくれること自体が嬉しいですよね。私が送った相手もそれを受け取っただけで嬉しい顔をしてくれていたら、私も嬉しいというものです。
何年も会ってないけど、年賀状だけ毎年やりとりしている友達が私にもいます。
今年も印刷注文して受け取って宛名を書くところまでは終わったのですが、裏に一言書くのが全然進まず、まだ出せていないところです(;A´▽`A
2019/12/23
2019/12/23
2019/12/23
2019/12/23
2020/01/03
アパートのポストに届く
コトンという音に
犬のように走って行く
この表現に この女の子が どれ程
待ち侘びていたのか…
すごく 楽しみにしてたんだろうな…
と、言う心情が よく現れていると思います^ ^