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一線を超える人、超えない人
kinoko0929 投稿 - 2019/12/17 更新 - 2019/12/19 2 Comments 904 Views
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yumemigati3
“あしたは10時に改札”
約束してない彼から
だれ宛のメッセージ
返事できない誤送信

そんなに鋭くなくても
いやでも何かを感じる
しつくこはしたくない
だけど見ないふりできない

超えちゃいけないボーダーライン
既読つくまで送るスタンプ
超えたくはないボーダーライン
朝がくるまで残す着信
嫌わないでね 拒否らないでね
ただ好きなだけ 愛してるだけ
確かめたいの 見極めたいの
いくら返信が “ウザイ” でも

だれにも紹介されない
どこにも出かけてくれない
それなのに不定期に
急に“来てよ”と誘われる

彼にはNOとは言えない
一瞬だけでも会いたい
終電で駆けつけて
始発前に帰されても

超えちゃいけないボーダーライン
つぎの夜にも潜む街角
超えてしまいそうボーダーライン
まさか、まさか、とつける足跡
遊ばれている キープされてる
ウソだと言って 誤解をといて
抑えられない 引き返せない
ドアの向こうから “帰れ” でも

超えちゃいけないボーダーライン
正気でしょうか 狂気でしょうか
超えてしまいそうボーダーライン
過剰でしょうか 異常でしょうか
戻れないこと 知っているのに
まだ好きだから 愛してるから
思いきれない 離れられない
たとえひと言が “消えろ” でも
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2 Comments

yumemigati3yumemigati3
2019/12/18
ドラマ作りが上手いですよね。
視点によって純愛なような狂気のようなホラーのような、色々に読めます。

どうにもヒドイ相手なのに、好きって気持ちは理屈じゃないあたりのやりきれなさがモヤモヤさせてくれますが、きっと狙い通りなんでしょう(笑。
kinoko0929kinoko0929
2019/12/19
さくさん、goodとコメントをありがとうございます。
“好き”という純粋な思いも、ある一線を超えると“狂気”にも“凶器”にもなるのかもしれません。
恋愛って、嫌いになれればラクなのに、ということが多いですよね。
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