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薄幸歌
生前 ご機嫌様 ちゃんと眠れたかい
薄っぺらいボクは今日も残念ながら元気だ
蝶のように笑い 蜂のように動く
存外 世渡りだけは得意らしい
媚びへつらって 顔色ソムリエで
そんなんで貰えた花丸満点に どんな価値が在るだろう
生きる事は得意で 存在するには無力で
ありふれた絶望で息をしてるんだ
三日も経てば ボクを忘れるかも知れない
五日も経てば私物も捨てられるかも知れない
薄っぺらい笑顔で ただそれを
見ているだけ
親には不自由なく育てられ 幸いお金にも困ったことはないさ
友達もたくさんいるし 成績も中の中
そうだな ただ困ったことがあるのなら
外側は完璧でも中身はぐっちゃぐちゃさ
自由でもない ボクはこんなんじゃない
毎夜のように嗚咽を吐き晒す
何も考えてないわけない 元気だなんて 何を見てるんだ
存外 人間と言うのは 人の裏までは見えないようだ
人の嘘に強くて 人の情に弱くて
ありふれた希望を抱けない
未完成みたいな 感情は今もボクを喰らうだろう
自由になりたくて 考えることをやめたくて
ありふれた感度が許させない
優しくなんてないよ 社会はいつも
強いるだけだ
ああああああああああああ
生前 ちゃんと起きれたかい
朝ごはんはちゃんと食べましょう
大多数の誰かに呑み込まれぬように
感情も 感傷も 君だけのものさ それじゃあ
おやすみ
存在が欲しいな 存在が欲しいな
ありふれたニュースが流れるだけで
人生色々さ 生きるのは難しいな
空気を読めと ココは笑えと
人の感情を汲み取ることを長けたボクは
存在がほしいな
存在がほしいな
存在がほしいな
そうやって 自分を殺して笑うんだろう
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