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悲しいのか悲しくないのかも、分からないくらい冷静じゃない。
kabocha0230 投稿 - 2019/09/13 更新 - 2019/09/15 2 Comments 170 Views
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tamayama3

君の声が 耳で濁った
聞き返せば二度と 帰らないと分かった

葉擦れが僅か 乾きだした
億劫な午後の窓辺

思い出話に飽きた舌に
夏の終わりは苦く
今年も花火 見れなかったな
足取り軽い 浴衣の残像

きっと僕らは なんて定義付けて
ちぐはぐさを型に嵌めた部屋
抜け出した君の裾が
見えなくなったら 何処のドアへ

霞んだ目に何を映そう
距離とか温度 計測不能
潤んだ胸はもう虫の息だから
溜め息一つで 事切れそうだ

例えば 僕の名前を君が覚えていた頃の
話をして 笑った そうだねって笑った
それを喜んじゃいけなかったのかな

季節をやり過ごして
芽吹く蕾に君は居ない そんな空

おかえりを喉元に置いて
浴衣に秋を纏わす 君を待つ
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2 Comments

tamayama3tamayama3
2019/09/14
溜め息一つで 事切れそうだ

ぎりぎりに保っている様子が痛い。
秋へと向かう季節の情緒が儚げな恋歌。
素敵な詞です。
kabocha0230kabocha0230
2019/09/15
tamayama3さん、
コメントありがとうございます(*´ω`*)
色んな詩をしっかり読んでコメントしてらっしゃって、凄いなあ。

近頃は季節が移り始めて、
秋の侘しさをじわじわと感じます。
それがどうにも落ち着かず、
夏に縋るみたいにこの詞を描きました。
めっちゃ花火見たかった……
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