一頻り笑ったあとで 心が萎んでいく
影踏みすらできない街で
わざとらしく息を吸う
綻び 歪んだ線のように 灯りが揺らめく
ぼやけて見えないことだらけで
この世界はできてる
只、なんとなく今日も生きて
見下ろした街の所為にした
歓びとか、哀しみとかを
ありったけ持っていたいだけ
愛をうたうよりも簡単で ほんの少しだけ
退廃的で ときに叙情的な
命に畏(かしこま)る
只、なんとなく嘘を吐いて
上手くやれてる気になっただけ
優しさとか、慈しみだとか
ありふれたものに包まっていたいだけ
僅かな灯りを大袈裟に受け取って
小さな窓から見える 思い出の裾を掴んで
最低だね
そう言って嗤ってよ
恥ずかしいくらいに今はただ
生きる それだけ
只、なんとなく今日も生きて
見下ろした街の所為にした
歓びとか、哀しみとかを
ありったけ持って
まだ、なんとなく曖昧な未来
勘違いしていたい、人間だもの
そんな
ありふれたものに包まっていたいのさ
4 Comments
2019/09/10
まあ、それも致し方ありますまい。
一連目の引き付け方がお見事としか言いようがないですね。
作品の雰囲気を完全に作ってます。
2019/09/14
ありがとうございます。
曲を作る時間がなくて…すみません。。
今回は特に最初に時間がかかりましたね。何回も推敲しました!
2019/09/14
体温を感じる言葉と機械的な言葉の組み合わせ。
諦めているようで何かにすがっているようで、どっちつかずな惰性感。
タイトルの対比と詞の内容とが掴みどころ無く、でも絡まっている不思議な感覚です。
モヤるけど気になってクセになる作品。
ミズさんに嵌められた的な。笑
2019/09/15
ありがとうございます。
これはアルバムをイメージして作ったものになります。
『聖者の行進』→『生者の更新』みたいな浅はかな感じです笑