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滲んだ蒼さを さよならの代わりに遺して…
My_accountn 投稿 - 2019/08/12 更新 - 2019/08/30 2 Comments 323 Views
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tamayama3
濁っていく泡い記憶に
棲みついている魚の群れ
ヒラヒラ泳ぎ交わるヒレに
一筋の光が差して反射した
煌びやかな水界にポツリ
心拍数が漂っているだけ

それだけ果てしない場所
産まれ巡る呼吸に合わせ
ここまで息き延びてきたけど
外の景色を見たことがない

一度でいいから視たいな



影っていく淡い想いに
しがみついても消えてしまう
ヒラヒラ漂う砂屑に
一筋の光が差して浚われて
水面に舞っていくサラリと
すり抜けていく指の間から

それさえ過去に変わっていく
産まれ巡る呼吸に合わせ
ここまで息延びてきたのに
外の景色をずっと知らない

一度でいいから知りたい



心臓に終わりを
もたらすのなら
太陽のような花と
夜空に打ち上がる
幾線の光彩を瞳に
閉じ込めておきたい



再命できないこと
溶化てしまうこと
分かっていたって
拒むように遠く遠く
離れたって手繰り寄せる

例え跡形もなく散ったとしても…



涙鳴が夏空に響いて
黄昏の色に染まった
街は寂切に包まれて
紅黄の秋を連れてくる



産まれ巡る呼吸に包まれ
ここまで息延びてきたこと
生きる意味と儚さをもらい
限刻の中でずっと過ごした

日々が虚くならないように
褪せていかないように
"滲んだ蒼さ"を
さよならの代わりに遺して…

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2 Comments

tamayama3tamayama3
2019/08/21
儚く幻想的な詞。
難解かと思いきや、言葉を映像にして浮かべると不思議と理解できる(ような気がする笑)
タイトル、凄いな。
My_accountnMy_accountn
2019/08/30
玉山さん、コメントとgoodありがとうございます。
タイトルは、こだわりましたし とても難しかったです。
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