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月白
shizuku3ri 投稿 - 2019/05/04 更新 - 2019/05/16 0 Comments 201 Views
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眠れない夜を迎えて何度目?
たるんだ目で星ばかりを見てしまって
冴えていって

醒めない夢に怯えて何度目?
不安の芽を摘み取れないまま育って
熟れていって

いらない物をしまって一個目
二、三個目と捨て切れないまま溜まって
増えていって

足りない物は減らして何も無い
もう何も無いと両手を広げて見せ
夜通し語って

切れかけの白い絵具を
真っ白なキャンバスに垂らし
染み付いたとこも忘れて
あるはずのものに縋りついて

夢の中の丸い月が
少しずつ欠けては消えて
また顔を出しては満ちて
部屋の隅の僕を見てた

五年前のあの瞬間が
焼き付いて回り続けてて
今までの自分自身を思い出せない

終わったんだろ?もう気付いてる
あまりにも無理に隠すから
無彩色で塗り替えられた
青かったはずの空を見上げて
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