春の匂いに恋した僕は
何度も何度も舞い散る
花びらをただ眺めて
手のひらにある1枚を握りしめた
寒かったり暑かったり
楽しかったりつまんなかったり
余計な感情を捨てて今はただ
春を感じていたいんだ
桜より綺麗に咲く花を
僕はまだ知らない
明日の方角を指さして
まだ続くこの季節を
ゆっくり ゆっくり と
少しずつ緑に変わる
葉桜が寂しくなって
まだ終わってほしくない
舞い散る花びらが
ひらり ひらり と
あの日のバイバイから何年経ったかな
夢を語れなくなった僕たちは
こうして桜を見ることもなくなった
寒かったり暑かったり
楽しかったりつまんなかったり
春が終わっても
晴れの日が続きますように
儚く散るはなびらを
僕また見つめていた
手のひらにある1枚は
もう緑に染まっているけど
明日の方角に振り向いて
ゆっくり ゆっくり と
1 Comments
2019/04/15
Delete