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灰帝シリーズIX 語り手と作者はこの結末を予想しただろうか。
qon00423 投稿 - 2019/02/17 更新 - 2019/02/19 0 Comments 170 Views
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tamayama3
パラドーマの傀儡


刷新な世界は総てに於いて歪だ
その雑多に揺らいだ それが僕の意思か
見た目と鮮明 切っ先のヴァレリーコ
人形は 踊り明かす

目移り肯をポツリ 知らば宵々と
白昼夢の寄席に拍車をかけて

焼けた皮膚爛れた舌裏は 空を掻いて
昨日の僕らの存在を

揺るぎなく 奮っていて


色褪せた栞 破れて 宙を舞うんだ
劣情と 記憶を 世界にばら撒いて
空色の心臓 胸にはめ込んで
今日も笑うは 無名の人形さ


脆弱な神話は隅に置いて塵芥
あの雑草に この造花に名を付け摘み落とす
虚構と闘争 屈託のラヴィアンローズ
新芽は何と成ろう


作者も劇作家へ エキストラのストライキ
止まらぬ傀儡を矢面へ

溶けた臓腑 融解した脳頭蓋は 宙を舞い 明日の僕らの存在を

確実に 明記していて

6対のペン先 命を描いた
金色と 漆黒を宇宙へ書き足した
愛を知った無名な語り部は
席を立って 未だに帰ってきやしない


(フィアノ ティグリエイト ダニア シンパ パプロフ ブリキ 英雄 アリアーデ パラドーマ )




予測の立たない物語と 人語りを
指で巻いて 端から食べる 骨の抜けた 壊れかけのストーリー

パラドーマ パラドーマ 軍歌と名を書き足して インクも切れ 命も切れ











肺を止めたパラドーマ 頁はめくれ
原書と邂逅 パラレルと相乗
作者不在 エキストラは焼かれ
孤独な鳥と猫が 足跡を残した

その語り部と 次の世界へ


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