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灰帝シリーズV 主人を待つ猫は空を見る。全てを知る猫は呟いた。
qon00423 投稿 - 2019/02/03 更新 - 2019/02/04 1 Comments 199 Views
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tamayama3
パブロフの蠱惑




外路地旧三番街 路地裏パラドーマ
人ノ怪物ノ怪 耳を覆う軍歌の海
劣線の先端 不意を突いたアリアーデ

不快な魍魎と理不尽な美空は
四肢に巻き付く蚕の幼虫
食い潰す犬歯 腫れる心の臓



疾走感の失速か
年老いたものだとヨボヨボ歩く
そんなんじゃ 次の警報は逃げられないよ

もういいか と匙投げた


泣いた哭いた鳴いた啼いた
大切なモノを護るため
必至二明瞭二猫ハ鳴イタ

四肢がへし折れ 歩けなくても
まだ生きている事を示唆せよ




弾頭はこちらを向いたまま 半世紀も威嚇射砲 飛んだ翔んだ 思想に舞い上がるピーチクパーチク 羽毟る
散弾揃って 欠伸をした 微睡む黄昏 決起集会
ろくに話さないのに 形だけ 独裁者を気取ってよう いいんだいいんだ

護るために振るえない刃
何も言わずに腐ってしまえ

利己主義が正義を振りかざしてる
ねぇ 笑えない



咲いた裂いた割いた最多
言葉の羅列 不毛な何もかも
単純二明快二事実ヲ残シテ

両の眼腐って 見えなくなっても
鼓動が躍動している事を示せ







存在感の証明か
パブロフと言われるほど猫っぽくないよ
そんなんじゃ 次の世界へは転生出来ないよ


迫る地を砕く太陽

笑いが響く







"泣いた哭いた鳴いた啼いた
悲しみを押さえきれずに

路地裏二捨テルヨウニ伏セタママ

小鳥が四肢を啄み 高笑っても 猫は死ねない―――――"

泣いた哭いた鳴いた啼いた
大切なモノを護るため
必至二明瞭二猫ハ鳴イタ

四肢がへし折れ 歩けなくても
まだ生きている事を示唆せよ

咲いた裂いた割いた最多
言葉の羅列 不毛な何もかも
単純二明快二事実ヲ残シテ

両の眼腐って 見えなくなっても
鼓動が躍動している事を示せ


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1 Comments

tamayama3tamayama3
2019/02/04
「劣線の先端」という表現は思いつかないなぁ とか
「蠱惑」って言葉知らんかったなぁ とか
決して単純ニ明快ナ言葉の羅列ではない作品を
毎度ありがとうございます。物語、構成も凄いの一言。
「散弾揃って 欠伸をした 微睡む黄昏 決起集会」
欠伸しながらってのが怖い、と平和な一日を過ごしながら思ったのでした。
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