底なしの奈落に弾かれて
射し込む光から遠退いていく
これは運命に試されているのか
或いは神に見捨てられただけか
振り出しを嘆く時間に終わりの花束を
前も後ろも平行線の希望しか見れないから
賭けの螺旋へ踏み出したんだろう
全ては可能性との距離を示す為に
あらゆるものを天秤にかけ 惜しみながら路に置いてきた
それが爪痕として光るのは 冥土の土産を掴むとき
俺は超えていける 超えていける 己さえ凌駕できる
そう言い聞かせ目に映した あの鐘を狙う
息を切らして血反吐を吐いて それでも構わず突き抜けた先へ
描いた放物線が 頑丈な虹を導いて
未来へ架かるように
現実の脅威に折られた旗印
隙もなく挫折が引き返せと手招きしてくる
だけど灯りは手から離れなかった
何としても灼け落ちぬよう 守り抜かなければ
この世に散らばる証が 例え嘘偽りだと暴かれても
信念と称えたものだけは 貫き通すべき価値だ
唇を噛み締め 雨に打たれ やっとここまで来たんだろ
そう奮い立たせ揺るぎのない あの鐘を目指す
報われもしなかった 孤独と思った 色を無くした日々は数知れず
その流した涙はいつしか 軌跡という強さへ変わった
闇夜に浮かぶ星が誰かを繋いでくれるのなら
枯れた夢が大地に還り また芽吹くなら
俺は超えてやる 超え続けてやる 何度だって這い上がる
架けた未来と引き換えに 大空の鐘に手を伸ばして
栄光の音を鳴らすまで
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