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絵本を通じた所有者の少年の人となり
account_ryo4 投稿 - 2018/11/22 更新 - 2018/11/22 0 Comments 210 Views
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最初に僕がお使いに出掛けたのはいつの頃だったかな

お母さんがくれたリストを手にウキウキと歩く

途中で近所のおばあちゃんや犬を連れてるおじいちゃんに
一人で偉いねと褒められた

何度も訪れるこのストーリー
でも飽きることなくこなす役割
不可抗力の時間軸
ハチャメチャに流される時間軸

十回目のお使いで不思議なことが起きた

いつも通るその道に
宙に浮かぶカラフルがあった

赤や青や黄のそれは
グチャグチャだったり動物だったり果物をかたどる

そしたら今度は唐突に
僕の後ろに丸い黒が現れた

それを見つめる僕はそれが何かわかった

僕が知らない笑顔の女の人だった


急に夜が来るタイムリミット
いつも唐突に訪れる暗闇
不可抗力の時間軸
ハチャメチャに流される時間軸

十一回目の僕のお使いはいつの間にか終わりを迎える
家の前で待ってる笑顔のお母さん
さっきの宙に浮かぶあの顔は誰かのお母さんだったんだな

おかえりというお母さんに僕は笑いかける

再び真っ暗になった僕のストーリー
パタンと絵本を閉じたその男の子は
絵本の少年と同じくらいの年
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