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時計の音が響く部屋
一人きりの夜 月が綺麗だね
窓が連れてくる冷たい風が
僕の心を冷ましてくれる
叶わない夢に手を伸ばして
打ちひしがれては強がった
また明日会えるかな
それなのに それなのに
君を描いてる
流れ星も月も隠れた空に
人の影も映らないね
一人きりの夜 月が綺麗だね
寄りかかる壁はいつも
僕を受け止めてくれる
「硬いな…」
窓枠に座り 木に手を伸ばす
外の世界は まだ怖いかな
静かに降りて床にうずくまる
僕の居場所はここにある
朝になれば日が昇って
ここもあそこも暖まる
また明日が来るなら
それなのに それなのに…
まだ涙溢れてる
暗い街の中 君が泣いている
誰も居ない夜の空
外の世界はまだ怖いかな
浸したらもう二度と
ここには戻れなさそう
いつか時計の針は動かなくなり
空に浮かぶ雲も晴れるだろう
僕の居場所もここじゃなくなって
新しい場所で新しい時計で
今日と同じ月を見る
雲一つない青い空の下
僕の影が黒々と映る
あの日と同じ形
流れ星も月も隠れた空に
僕の手をかざして
月が綺麗な夜はまだ明けない
寄りかかる壁はいつも
僕を受け止めてくれる
何も言わずに 冷えきった
その心をそっと僕が
温めてあげるから
「冷たいね」
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2018/11/10