世界を隔てる 見えない線が
限りなく 澄んで滲む
夕日は昇る どんな今日だって
忘れ去られた 郵便ポスト
へばりつく 動かぬ足
貼られた切手 10円の言葉
今夜は憂う 熱も冷めて 凍てつきもせず
ただ燃ゆる山は 遠く 近く
映す水模様は 誰がために
手をかけた格子に 問いかける
紅のバルコニーの眺めを
心を劈く 消えない痼が
惑いなく 牢へ繋いだ
夕日は沈む 望む明日のため
思うがままに 生きてゆくこと
こびり付く 犠牲心と
寂れた箱の 受話器が嘆いた
手枷は重く 暖もとらず 涼も捨てて
ただ散った花は 希望 渡して
浸す紅葉の葉は 彩り恋う
目を塞ぐ過去に 騙らせぬ
紅のバルコニーの長雨は
限りなく 澄んで滲む
夕日は昇る どんな今日だって
忘れ去られた 郵便ポスト
へばりつく 動かぬ足
貼られた切手 10円の言葉
今夜は憂う 熱も冷めて 凍てつきもせず
ただ燃ゆる山は 遠く 近く
映す水模様は 誰がために
手をかけた格子に 問いかける
紅のバルコニーの眺めを
心を劈く 消えない痼が
惑いなく 牢へ繋いだ
夕日は沈む 望む明日のため
思うがままに 生きてゆくこと
こびり付く 犠牲心と
寂れた箱の 受話器が嘆いた
手枷は重く 暖もとらず 涼も捨てて
ただ散った花は 希望 渡して
浸す紅葉の葉は 彩り恋う
目を塞ぐ過去に 騙らせぬ
紅のバルコニーの長雨は
4 Comments
2018/10/25
ちなみに僕も3つとも無いですが、そんな妄想すらしたことなかったですよ。サイテーww
2018/10/25
私もたまたま思いついただけですよ(笑)
普通そんなものじゃないんですか(笑)
2018/10/26
知ってか知らずか、夕日も木々もここ一番とばかりに赤赤と燃ゆるんですよね。
美しすぎるが故に侘しいという、天邪鬼なこの季節が自分は好きです。
色褪せたポストの赤を思い浮かべて現在の情景ととらえるか、
10円で郵便が届いた時代の言葉の重さに想いを馳せながら読むか
どちらにしても趣のある詞ですね。
その感性、ちょっとでいいからわけてほしいです。
2018/10/27
そうですね!
いろいろなものが移ろう季節なだけあって、同時に何かの橋渡しになっくれているような気もします。
そんな勝手な連想から、郵便ポストの下りを思いつきました。
そんなそんな、畏れ多いお言葉です。
私の方こそ、玉山さんの語彙の豊富さと表現力にはいつも驚かされます。