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紅に染まるバルコニーに立ったことはありますか。 秋を写し取る美しさを、余計な感情抜きで眺めたことがありますか。 美しいと思える心が、あなたにはまだありますか。 ちなみに私は3つともありません。(妄想の産物)
kinako_09 投稿 - 2018/10/25 更新 - 2018/10/27 4 Comments 379 Views
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kinoko0929ami1213Mtamayama3yumemigati3
世界を隔てる 見えない線が
限りなく 澄んで滲む
夕日は昇る どんな今日だって


忘れ去られた 郵便ポスト
へばりつく 動かぬ足
貼られた切手 10円の言葉


今夜は憂う 熱も冷めて 凍てつきもせず
ただ燃ゆる山は 遠く 近く
映す水模様は 誰がために
手をかけた格子に 問いかける
紅のバルコニーの眺めを






心を劈く 消えない痼が
惑いなく 牢へ繋いだ
夕日は沈む 望む明日のため


思うがままに 生きてゆくこと
こびり付く 犠牲心と
寂れた箱の 受話器が嘆いた


手枷は重く 暖もとらず 涼も捨てて
ただ散った花は 希望 渡して
浸す紅葉の葉は 彩り恋う
目を塞ぐ過去に 騙らせぬ
紅のバルコニーの長雨は
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4 Comments

yumemigati3yumemigati3
2018/10/25
妄想でもこれだけ表現できればすごいんじゃないですかね(笑。

ちなみに僕も3つとも無いですが、そんな妄想すらしたことなかったですよ。サイテーww
kinako_09kinako_09
2018/10/25
さくさん

私もたまたま思いついただけですよ(笑)
普通そんなものじゃないんですか(笑)
tamayama3tamayama3
2018/10/26
“熱も冷めて 凍てつきもせず” のちょうどこの時期の憂う心を
知ってか知らずか、夕日も木々もここ一番とばかりに赤赤と燃ゆるんですよね。
美しすぎるが故に侘しいという、天邪鬼なこの季節が自分は好きです。
色褪せたポストの赤を思い浮かべて現在の情景ととらえるか、
10円で郵便が届いた時代の言葉の重さに想いを馳せながら読むか
どちらにしても趣のある詞ですね。
その感性、ちょっとでいいからわけてほしいです。
kinako_09kinako_09
2018/10/27
玉山さん

そうですね!
いろいろなものが移ろう季節なだけあって、同時に何かの橋渡しになっくれているような気もします。
そんな勝手な連想から、郵便ポストの下りを思いつきました。
そんなそんな、畏れ多いお言葉です。
私の方こそ、玉山さんの語彙の豊富さと表現力にはいつも驚かされます。
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