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全体的に三拍子のリズムで考えました。最初は少し疲れちゃった女の子のお話だったんですけどね、不思議です。終わってみれば童話になってました、不思議です。
Yori_yasiki 投稿 - 2018/09/26 更新 - 2018/09/28 0 Comments 231 Views
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優雅な朝 冷たいコーヒー啜りながら頭の中を消して
閉まりっぱのカーテン 朝日はいらない
人差し指立てて 内緒だよって呟く



今日は何もない日 毎日働く靴にお休みを、
朝日に弱い私に手を焼く 時計だってまだ夢の中

冷めた朝ごはんは いつもより手をかけたの
こんなに綺麗で、美味しいのに
埋もれるソファーは私を飲み込み、知らない暗い場所へ落とそうとする

鳴り響くサイレン 私を起こして
ここはきっと夢の中
私だけサイレン 聞こえているの?
早く起こして この夢から



今日も何もない日 お気に入りのカップの休日
どうせならお揃いのお皿も スプーンもフォークも 私もお休み

覚めた目は 何も鬱さないの
こんなに元気で、靴は素敵なのに
足は自由気ままにダンス 瞳は雨模様 手は空を掻き 声は魔女にとられてしまったの

沸き立つアラームベル 確かに聞こえる
私はずっとここにいた
あなたにもアラームベル 知らせたのに
そうね、聞こえないね
陸の上では



私とセイレーン いつから一緒?
鳴り響くサイレン いつから一緒?


「知らない方がいいよ」


声を取られた 暗闇の魔女に
叫ぶほど痛むのは喉だけじゃないよ
愛しくもない王子様達
いつか私も陸を歩くから

いつか王子様達が海の底を見た時は私が手を引くよ
ヒレのない足 エラのない体 苦しいでしょ?分かるよ
口から漏れる泡が涙なら
私きっと泡になっていた
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