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互いの想いを、病魔が引き裂く不条理を表現しました。
yakumomutu 投稿 - 2018/08/22 更新 - 2018/08/22 0 Comments 248 Views
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Sken
[1]
夜明け前の海岸線を君と二人で歩いていた
波の音が静かに辺りを優しく包んでいたね
防波堤の上に腰掛けて互いの呼吸を感じながら

ただ 君が眠るのを待っていた

朝は何時も変わらず訪れて
僕は時間が止まればと願った

君の身体を蝕む悪意を止めることが出来るのなら
僕は自分の中にある神を殺してでも君を助けたい
そんな事は不可能と解っていても諦めることが出来るものか
そう 出来るはずもない

雲の切れ間から眩い光のカーテンが君の前髪を照らしていく

「気持ちいいね」 小さな声で囁くその言葉を

僕は当たり前のように聞ける瞬間に いま…君に解らないように泣いた

[2]
白いカーテンが風に吹かれて病室の花を揺らしている
夢から醒めないまま数年の時が流れてしまった
あのとき君が見せた笑顔が僕の壊れそうな感情を

いま 君が守っていてくれる

朝は何時もと変わらず訪れて
僕は今日も君の目覚めを待つ

君の身体を蝕む悪意を止めることができるのなら
僕は自分の中にある神を殺してでも君を助けたい
そんな事は不可能と解っていても諦めることが出来るものか
そう 出来るはずもない

時計の秒針が時の刻みを忘れて僕の瞳から君が消えても

「忘れないよ」 君が愛した想いの結晶は壊れないから

僕は君の側で共に過ごす空間で いま…声を上げながら泣き叫んだ
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