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Loading.廻る廻る悪夢の最中 流した血の色も覚えず
迫り来る殺人鬼の名前に 喪失を羽織った自尊心
殴るも蹴るも逃げるも自由だが 卑怯の肩書きは拭えない
欲に塗れ 偽り続け 罪を犯す 儚い命
全てを許されるとき 人はそれを「死」と呼んだ
ならば重荷に沈む我が身の開放は 明晰夢の如く隔絶
生を得るための殺めを正しさと称すとて
所詮 肯定に匿うだけの同種の慣れ合いに過ぎぬもの
嗚呼 愚かに見えるかな
そう唱える人もまた 仮面無しでは物言えず
結論 皆 罪人
何らかの傷を抱え 知らぬ内に傷付けるばかり
嘆くぐらいなら諦めればいい
明日を嫌うなら首を切ればいい
出口など世に有り余るほど在る
選択権に有限は無くて
それすら震えが抑えてしまった
正常 異常 一方にも属せず
恐怖心に勝る勇敢さも無い
もはや己が価値だけ虚しい
全てが報われるとき 人は「生」への対価と云う
ならば苦行に背く我が身を鞭打つ 自責の浄化は牢獄そのもの
錠を開けるにも泥水に浸され腐らすのみ
心底 膨れ上がる邪念に張り付く不適合社会
その概念すら統合し 全うするのが「人」で
疑えど身を寄せねば生死も問えない 孤独の共鳴で成り立つ安堵だ
匿う虚実も終いにゃ炙り出される宿命
されども疲労困憊 故に手遅れ 今宵もまた重罪
廻る廻る悪夢は永久 自傷を通り越して快楽
心臓を抉り返す殺人鬼に 浮かべた純粋なる血涙
尚も迷走 自答を繰り返す 酔い痴れ者に失明は付き物
光は何処だ 光は何処だ 光は何処だ 闇なら此処だ
2 Comments
2018/08/22
しっかりした世界観で、ぶれることなく書ききっているところに勢いを感じました。
ワードのレベル感もちょうどいいですね。
2018/08/23
自分自身、人間関係・過去の過ちなどといった疲労感の強い内容の夢を見ることが多く、それらを「悪夢」と称して己と格闘するように作詞に取り掛かりました。
言葉や世界観などは、作詞するに当たって一番意識しているものでもあるので、こうして評価して頂いて、とても嬉しい限りです。
コメント、そして再び自分の作品に目を通して下さり、ありがとうございました。