新規登録 ログイン
3人兄弟の真ん中なのですが、時々思うことがあり、それを少し薄めて書きました。 (お手伝いロボット風にしてみました
mikami252 投稿 - 2010/11/26 更新 - 2011/07/09 0 Comments 372 Views
good投票
まだこの作品をgoodと言った人はいません
 「誰かの役に立ちたいな」
 物置の奥でひそかに願い事

子供に服を着させてあげること
花瓶の水を取り換えること
簡単そうなことだけど
僕にはとても緊張することで

何かに特化した製品ならば
利用する価値は十分あるだろう
お金払って雇う価値だってあるだろう でも

 中途半端に作られたボクは
 何をこれからどうしろというんだ
 特徴・素質・認識理解どれをとっても遅れすぎてんだ

故障したため修理に来てくれ
ボクを買ったキミに同情するよ
ポンコツを宥めるのも
きっとずっともっと大変なことで

名前に「2」って入っているなら
みんなこぞって買い求めるだろう
期待だけでも胸の中に膨らませるだろう だけど

 どうでもよく作られたボクは
 試作品にも劣っている始末
 「期待させるだけさせておいて」なんて苦情を浴びせられてんだ

もうスクラップだろう 自分でもわかってんだ
この世界で失敗作が生きていく道なんてないって
問題発生・緊急事態 爆発まで30秒前

 夢見ながら作られたボクは
 世界の社会の期待になんて応えられなかった

 中途半端に作られたボクは
 とっくの昔に諦めていたんだ
 誰かの役に立ちたいなんて夢のまた夢のまた夢なんだって

 どうでもよく作られたボクは
 これからの未来(さき)に光は照らせない
 失敗・後悔・消滅願望そのどれもが頻りに詰まってんだ

 「誰かの役に立ちたいな」
 願うことさえできなくなるかも

 「もう一度誰かに使ってほしかった」
 涙も流せずに多分何100年も
タグ : [ 編集 ]

0 Comments

Add a comment - 1000文字以内でご入力下さい。HTMLタグは使えません。
コメントを投稿するにはログインして下さい。初めての方は無料のユーザー登録を行って下さい。
ログイン 新規登録