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そんな夢を見ていた気がする
asakist 投稿 - 2018/03/21 更新 - 2018/03/21 1 Comments 145 Views
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遠い荒野 そのまた向こうに
自由ばかり求めて
国を捨てて 彷徨う男が

独りで国を 建てました

孤独の国 孤独の支配者
大広場の演説
孤独の国 規則を定めた

守る人など 独りきり

好きなことだけ 気ままに決めて
夜は朝 昼は夜 朝は幻
孤独の国で 思いのままに
仕事せず 服も着ず
眠りこける


孤独の国 男が訪ねた
黒い服の旅人
孤独の王 裸の支配者

彼を見かけて 言いました

ここは僕の 孤独の王国
入国する際には
服を脱いで 金を支払って

僕の奴隷に なりなさい

好きなことだけ 気ままに言われ
黒服は 頷いて 踵返して
孤独の国を 後にしていく
王様は 寂しげに
背中見てる


孤独の国 ある日大勢の
黒い服の銃士が
孤独の国 孤独のお城に

王を殺めに 押し寄せた

遠くの国 遠くの王子が
銃を構え叫んだ
ここはずっと我らの領地だ

不埒な者よ 覚悟しろ

好きなことだけ 出来るわけない
自由など 不自由の 檻に飼われる
孤独の国は まやかしの国
そんなもの 棺桶の
中の話


そんな夢を 見ていた気がする
夢が醒めてまた朝
同じ朝に 目覚めるしかない

孤独の国は 幻に
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1 Comments

kayumakayuma
2018/03/21
人から裏切られるよりも、自分を信じてくれていた人を裏切った方が孤独のおりのなかに陥るといいますね。まあ、なかにはその孤独感を利用して、だまして利用しようとする輩もいるのは事実ですが。
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