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篝火に集う君の影
金細工の王冠を捨て
代わりに引き寄せたその髪を
今も求めては目覚める
巨大な竜のアリアに
操られたような赤い瞳
父さんが玉座で語った神話
すり抜けて君が消えてく
群青の月を継ぐ絹糸は
朧夜から僕を誘う
仮初めの銀河いくつ数え
再び出逢う日を探している
篝火を消して朝を待つ
光に満ちた居場所を捨て
代わりに構えた弓の先
善悪に矢を放つ
秘密ねと掬った小指に
魅入られたような脈動
肩越しの輪郭の夜明けごと
攫ってしまえたなら
群青の月を接ぐ縫針は
朧夜から僕を貫く
鉛色の荒野いくつ数え
再び出逢う日を目指している
孤独の傷が身を引き裂く日も
引き寄せた髪の香を忘れられず
少しだけ君を憎んだ
ふと聞いた庭園のアリアに
立ち止まったあの日を思う
宝石を象った君の声
赤い瞳にかき消えた追憶
群青の月を継ぐ絹糸は
朧夜から僕を誘う
仮初めの銀河いくつ数え
再び出逢う日を探している
本当の夜明けが来る日まで
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