真っ青な空を泳いでる流線型のシーラカンスと
綿毛みたいに降ってくる海月の雨
藍色のカーテン
傘をくるくると回せば弾ける音符と黄色い長靴
水溜りの上で踊るように月が揺れている
泡沫の夢
アトリエで咲いた 頭の中は弾けた
考えるだけ無駄な 日々の徒然も
溢れるイメージによって真っ白いキャンバスは汚れていく
まだ乾かないうちに描き足したい色々
溢れるイメージは尚も右脳と左脳を行ったり来たり
まだ未完成なままの演者を連れて歩く
捲れないカレンダーの前 いつかのシーラカンスと
コーヒーを片手に眺めてる眠れない夜
揺れてるカーテン
思考を延々と巡らせば 映る横顔と懐かしい声
何処までもいけるって信じて生やした羽さえも
似合ってないなぁ
アトリエで泣いた 頭の中は弾けた
寝ても覚めても 消費したい日々を
考えるだけ無駄な 日々の徒然を
溢れるイメージによって また真っ白いキャンバスの前へ
『絵に描いたような理想を さあ絵に描いてみせろよ』
溢れるイメージは尚も真っ白いキャンバスを汚していく
まだ未完成なままで描き足りない日々を
演者は一人歩く
8 Comments
2018/02/16
文体を楽しむ系いいですね~!
2018/02/17
ミズさんほどの実力者が織り成す、異質な世界観。それに少しでも触れられてるってだけでワクワクしちゃいますね。
2018/02/17
コメントありがとうございます!
かわいいは予想してませんでした笑
でもたしかに最初は楽しみながら書いていた気がしますので、そんな雰囲気が出てるのかもですね!
2018/02/17
コメントとgoodありがとうございます!
最近またtacicaを聴き直す機会があって、どうしてもシーラカンスという言葉使いたかったので使いました笑
シーラカンスを『思い出』や『過去の産物』として捉えて、それに縋り付いているもしくは囚われている主人公を想像して書きました。
2018/02/17
けっこう印象違いますね。
作風広いですね。素敵な作品だと思いました。
2018/02/17
キャンパスに描くのではなく、汚していくというとらえ方もあるのか…と。
気持ちの持ち様によって、変化する言葉の表現方法、勉強になります。
2018/02/19
コメントありがとうございます!
自分的にも違う表現できたので、この感覚を忘れずにいられたらなーと思います。
2018/02/19
Sakさん
コメントありがとうございます!
たしかに描くというよりは汚していくような感じ、苦悩している気持ちが表現できてたら嬉しいです。