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最初に指が求めたのは
地図よりも絵筆だった
心にはためくせせらぎが
古色の時を呼ぶ
灰桜の古い都
御伽噺のような香の宿
渡月橋のさき見えるのは
駆け抜けた季世の背中
和紙に描いたような街に
霞かかる記憶の花
留めたくてはやる烏口
ひとひら雨にすら琴の音
最後に胸が求めたのは
愛おしさよりも切なさ
この身に知らぬ懐かしさの
顔も暴けないまま
コウモリ傘の濡羽色
漆を張ったような静けさ
微かな匂いを聞くように
立ち止まる季節 腕の中
和紙に染み込むような街に
薄紅霧そよぐ記憶の滸
留められず過る灯篭が
ひとひら燈る 胸の中で
またいつか藤の傾れる頃
あなたに逢いに行きたい
和紙を彩るように匂い立つ
霞はらい見えたもの
留めた走り書きは記憶の街
ひとひら雨にすら古都の音
地図よりも絵筆だった
心にはためくせせらぎが
古色の時を呼ぶ
灰桜の古い都
御伽噺のような香の宿
渡月橋のさき見えるのは
駆け抜けた季世の背中
和紙に描いたような街に
霞かかる記憶の花
留めたくてはやる烏口
ひとひら雨にすら琴の音
最後に胸が求めたのは
愛おしさよりも切なさ
この身に知らぬ懐かしさの
顔も暴けないまま
コウモリ傘の濡羽色
漆を張ったような静けさ
微かな匂いを聞くように
立ち止まる季節 腕の中
和紙に染み込むような街に
薄紅霧そよぐ記憶の滸
留められず過る灯篭が
ひとひら燈る 胸の中で
またいつか藤の傾れる頃
あなたに逢いに行きたい
和紙を彩るように匂い立つ
霞はらい見えたもの
留めた走り書きは記憶の街
ひとひら雨にすら古都の音
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